ウィスキーのストレートの話
ウィスキーっておいしいよな
ウィスキー、昔は何が旨いのかまるで分からんかった。
20歳になってから買ったジャックダニエル、ロックで氷の音だけは愉しみながらケホケホ噎せながら無理矢理飲んでた。
元々アルコールに大変弱い身体なので、とにかく以前はウィスキーに対しまるで良い印象なんてなくて、これを好きで飲んでる人間はそもそもの身体の出来とかが違うんやろなぁって思ってました。
でもそんな事はなかった、今ではもうウィスキー無しでは生きられへんなこれ……と常々思いながら飲んでます。
突然だけどこのブログ、ウィスキーについて学んだ事を自分用に整理したくて始めたんだけども、なんだか筆が降りてきてるのか出だしがこんな感じなんで、折角だしウィスキーの魅力について知ってもらうかァって感じでとりあえず飲めるようになった経緯を書いてみます。
いや学んだ事整理したいならノートにでも書けよって思うでしょうけど、僕は自分でも偶に読めない位には字が汚く、ホントにちょっとだけコンプレックスと化してるのでこうやって電子の海に記録させようと思い指をフリックさせています。
という事で、主にウィスキーのストレートに興味があるけど、イマイチ味わい方が分からんくてなぁ…って人向けに書いてみます、知人友人にも割りと居るので。
そもそもウィスキーは誰が飲んでもうめーよハゲ、って人は読む必要がまるで無いのでとっととオススメのお酒でも教えて下さい。
因みに字の汚さを改善する気は無いです。
めんどい。
なんで飲めるようになったんだよォ!?!?!?!?
実はウィスキーを美味しく飲めるようになったのってココ最近の話だったりする、2年前か、若しくは2年も経ってないかも分からん。
ジョニーウォーカーという大変メジャーなスコッチをですね、コレのブラックをふと買ったんですわ、2年前とかそれぐらいに。経緯はあんま覚えて無いけど買ったんよ、恐らく『ウィスキーを愉しむ』という行為への憧れが捨てきれなくて(ジャックダニエルもコレ)。
開けてすぐは、まぁ酷かった、早々に購入を後悔したのを覚えてる。
というのも事前情報で『ウィスキーを味わうならストレート』ってのが、アタマの中に深く根付いてしまってて、そもそも甘党だったりしょっぱいモノ大好きな味覚がクソザコナメクジな僕には、余りにもキツかったんですわ。
でも元々アルコールに弱い人間、ハイボールにするとかは論外で(炭酸はアルコールがすぐ回るよ!!ってネットで見たよ!! )、暫くは苦虫を噛み潰したような顔で、表情筋を鍛えるつもりでストレートで飲み続けました。
ロックなり加水なりすればええやんって思うかも知れんけど、やっぱりストレートで飲む事への憧れが強かったので、ストレートで飲み続けました。
そしたらある日ですよ、ボトルが半分切った辺りで突然、いや本当に突然、「は????????旨くね??????」
ってなったんよ、いやマジで、マジ寄りのマジで。この理由については後で説明するけど。
当時はかなり衝撃だった、だってあの、個人的に高嶺の花でイケメンなウィスキーを、このニコチンと灰被りのクソゴミ陰キャ野郎が『おいしい』と思えたんだぞ、本当にびっくりした。
それからはもう完全にゾッコンで、今ではウィスキーはストレート、が当たり前になっています。
ですので、先ずはストレートの魅力が分かるまでに、自分が何を意識しながら飲んだのかってのを書いてみるね、調べればホントすぐ出てくるくらい散々書かれてる事なんだけどね、ストレートの美味しさに気付いて欲しいから書くね、読んでくれたなら是非試してみてね。
ウィスキーを買え
飲み方を実践する前に先ずウィスキーを購入しなければならん訳で。
初めてならこのボトルかっけぇ!とか、名前かっけぇ!で選んじゃってエエでw
…って言いたい所なんですけど、ホントに言いたい所なんだけども、中にはちょっと癖のあるウィスキーさんも多々いらっしゃいます、所謂『スモーキー』だったり『ピーティ』な方達です(その面々からウィスキーにハマった人達も勿論居るだろうけども)。
個人的に、本当に個人的になってしまうけれども、その辺りのウィスキーは初心者には勧めにくいかな、と思いますので、超無難なウィスキーを挙げます。
ズバリ、
マッカラン12年です。
初心者の方は「いやテメー、ジョニーウォーカーのブラックがなんとかとか言ってたじゃねーか」って思うかもだし、先輩の方々は「は、はーーーーーー出たマッカラン、無難過ぎてつまんねぇ辞めたらこのゴミブログ」って思うかも知れません。
が、それでも、本当に無難なんですわ、もう初心者に勧めるとしたらコレ、個人的にコレしかない、誰でも美味しく飲めるようになるわこんなん、いやマジで。
ちょっと初めてにしては値が張りすぎちゃうか????あ?????って思うかも知れんけど、寧ろ安いのよ、近道なんよ、どうせいずれ通る道なんだし最初こそ是非マッカランをオススメするよ俺は。
ホントにフルーティで美味しいんや、しかも通称、『シングルモルトのロールスロイス』ですよ、な???カッコええやろ????ちょっと惹かれたんちゃうか????????ン??????
あ、シングルモルトって何だよってのは今は気にしなくて良いです、ハマれば追々着いてくる言葉のはず。
という事で是非、マッカラン12年オススメです、でもどうしてもやっぱ高ぇよハゲって人は
一気にお値段下がりますが、 コレもオススメ出来ます、ってか値段の割に味、香りしっかり、すげー飲みやすくてうまいですコレ。常飲。
という事でそろそろ飲み方に移っていきます、読んでくれた人はマッカランポチってくれたと思うし、多分。
ストレートの愉しみ方
本題やね、ストレートの愉しみ方、本題。
先ずはグラス、グラスには是非拘ってみて欲しいです、形から入っていきたい。
と言っても、そんなドチャクソファッキン高いグラスを買えって訳では無いです、あくまでウィスキーのストレートの魅力をそれなりに引き出せるグラスを、1つで良いので手元にあると良いと思う訳です。
通販サイトで、「ウィスキー グラス ストレート」とかで調べれば多分幾らでも出てきます、チューリップ型のグラス。
勿論直接店頭で見て買うのも良し。
僕が愛用してるのはちょっと晒したくないのでコレばっかりは是非自分で調べて見て下さい、安いので。僕が使ってるヤツ安いので。
オメー散々語ってるくせに安モンのグラスなのかよって怒られたらイヤだし、怖いし、自分で調べて下さいコレばっかりは。勘弁。
いよいよ飲む、前に
あ、お手元のウィスキーは常温で保存しましょう、好みで分かれるのかも知れんけど、冷えてしまうと香りは萎んでしまい、立ち上がりにくくなります、やや勿体ない感ある。
あとチェイサーも用意しましょう、トヨタの自動車じゃないっすよ、夢喰いメリーのジョン・ドゥでもないっすよ、ミネラルウォーターです、一般的には。炭酸水を出すBARもたまにあります。
チェイサーはウィスキーと交互に飲む事で、口内に残った香りだったり味だったりの余韻を膨らませ、より美味しく味わえたり、次の一口をリフレッシュさせた状態で味わえるのでほぼ必須だと思う…よ、多分。
あとアルコールに弱い人は酔い防止になったりします、脱水症状防げたり、偉大です、チェイサー。
いよいよ飲もう
グラスに注ぐ量はちょっと注意しましょう、一般的なシングルである30mlが無難だと思います、というのも、ウィスキーは空気と触れ合う事によって香りがどんどん変化していきます、酸化です。
この変化もウィスキーの面白い所なのです。
グラスに注ぐ量が多いとそれだけ空気に触れる面も少なくなるので変化が分かりにくくなってしまいます。
スワリングも是非やってみよう、あの侯爵がワイングラスくるくる回してるヤツ。
アレには強制的に空気に触れさせ香りを変化させる意味合いがあったりします、ウケるね。
スワリングの際は、グラスの脚よりは台座を親指と人差し指で挟んでくるくるするのが比較的やりやすいです。
こんな感じ
この時、アルコール度数が高いほどグラスの内側に付いたウィスキーが落ちていくのが遅いです、あんま関係ないけど。豆知識。
クソ余談だけどワイン業界では右にスワリングするか、左にスワリングするかでも違いがあるらしいね、分かんねぇよそんなの。ウケる。
さて、ウィスキーとチェイサーが用意出来たらいよいよ飲む…前に香り、香りを愉しんでくれ。
ウィスキーは味は勿論だけども香りも大変大変大変おいしい部分です、どんなウィスキーも先ずは嗅いで、鼻をフルに使って、鼻炎の人はなんとか対策しといて、嗅いで。
この時あんまし鼻を近ずけない方が良いです、アルコールでンゴホォ!?!?!?ってなるから。適度な距離で嗅いでね、人間適度な距離だよ。
この時、あ、柑橘系…?シナモン…?バニラ…?木材…?とか愉しめたなら才能アリです、僕には無かったです。
ので、最初は単純にあ、良い匂い〜💛❤💙程度で良いと思います、色々飲むうちに分かるようになるハズなので。
因みに有名なブレンダーさんのリチャード・パターソンって方は、グラスに鼻を押し付けてそのウィスキーの全てを感じ取れ!って仰ってますが、素人がやるとちょっとツラいです、ツラかったです、痛てぇよクソ。
香りを堪能したらいよいよ飲みます、飲んでいきましょう。
基本はとにかく『ゆっくり』です、ストレートはゴクゴク飲むものじゃありません、その一杯と30分以上は向き合うつもりで、とにかくリラックスして、好きな音楽でも聴きながら飲みましょう。
ヘイオタク、今日は何を聴くんだ????アニソン??ゲームのサントラ????東方アレンジ????ボカロ????
といっても、正直そこまで飲み方自体にピーチクパーチク言える事はあんま無いんですけど、とりあえず、基本中の基本として、とにかく少量で、少しずつ少しずつ飲みましょう。
それこそスポイトの一滴分位でもええのです、そしたら口に含んだウィスキーを舌の上で転がしてみて、味を堪能したらゆっくり飲み込みましょう。
すると、口内がフレーバーパラダイスと化してるはずなのでこの余韻もおいしく堪能し、チェイサーでリフレッシュ&香りと味を膨らませて、フィニッシュです。
どうすか????うまくね????????
基本的にコレの繰り返しです、至福のループに入ります。
ただ、ココでやっぱり「いやーーーー良くわかんねっす」って人も居ると思うのよ、俺がそうだったので。
という事で、もう何か大分疲れてきたので本当に、今回伝えたかった事を書きたいと思います。
クソキノコが何故、ジョニーウォーカーのブラックを突然美味しく感じられたのか。
それは、
アクワイアード・テイスト です
いやホント、ここまで書いてきておいてアレなんだけど、結論としてはコレなんだわ、コレに尽きる。
じゃあ最初から書けやクソゴミ胞子野郎って思う人も居るかも知れない、でもちょっと待って欲しい。何か物事に取り掛かる際には、モノ、ココロの準備を万端にした方が当然良い結果になるやろ????今までの内容はその為に書いてきたんや、だから勘弁な。
という事でささっと説明したいと思います、ってかこの単語聞いたことあります?意味分かります?僕はウィスキーにハマってから知りましたわ。
ズバリ、アクワイアード・テイストってのは
後天的な味覚の事を言います。
つまり、『以前はその味をおいしいと思えなかったけど、経験を重ねる事によっておいしいと思えるようになる』
コレの事をアクワイアード・テイストって言います。言うらしいよ。
「苦味」「酸味」「辛み」「臭み」がコレにあたるそうです。
心当たりあるんじゃない????例えばコーヒーだったり、ビールだってそうだし、納豆とか未だに食えない人多いじゃん。
何となくもう分かると思うけど、ウィスキーもコレに当たるんです。
だから、この駄文長文を読んでくれて、ウィスキーに興味を持っていざストレートで飲んだけど美味しくねぇ!って人、そのまま是非諦めず続けてくれ、味覚は必ず順応するで、いつかふとしたタイミングでうめぇやん!!!!!!ってなるので。
子供舌の俺でもイケたんだから、大抵の人間はイケるイケる、頼むでホンマ、皆にウィスキーハマって欲しいからな、頼むよ、待ってるからね、是非飲みに行きましょうね。
実際、コレでウィスキー買ったよーとか、飲み始めたよーーーーーーって人間が果たして現れるのか、現れたらいいな、現れたらそれはとても嬉しいじゃんな。